平成30年度連合農学研究科修了式告辞
平成30年度連合農学研究科修了式告辞です。
平成31年3月15日
真人线上娱乐長 大野 弘幸
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本日、真人线上娱乐大学院連合農学研究科博士課程を修了し、博士号を取得された皆さん、おめでとうございます。 教職員一同を代表し、心よりお祝い申し上げます。
平成30年度では、生物生産科学専攻20名、応用生命科学専攻2名、環境資源共生科学専攻8名、農業環境工学専攻6名、農林共生社会科学専攻1名、論文博士3名、合計40名の皆さんが、博士の学位を授与されました。長年にわたる努力の結果、素晴らしい成果を出し、本日、博士学位を取得した皆さんは大きな達成感に包まれていることでしょう。これまで様々なことがあったと思います。研究は予定通りに進むものではありません。幾多の困難があったと思います。それらに打ち勝った皆さんは、「よく頑張ったな」と自分を褒めて下さい。また、皆さんが本学で必死に学んでいた間、皆さんを様々な形で支えて下さったご家族、友人、関係者の方々の暖かい愛情に対して、深く感謝して下さい。周囲に感謝する人がいると言うことは、とても幸せなことです。皆さんのこれまでの成長を支援して頂いた方々に、我々教職員一同も心から謝意と敬意を表しつつ、本日の晴れの日の大いなる喜びを分かち合いたいと思います。
さて、皆さんが在学中に得られたものは研究業績以外にもあります。友人や知人という大きな財産です。人的なネットワークは今後ますます重要?有用になって行くでしょう。これから様々な人たちの流れの中に入って行く皆さんにとって、気の置けない仲間は一生の宝です。皆さんは一人ではなく、集団の中で相互に刺激しあいながら個性を持って活躍しているのです。私の専門は化学でしたので、化学的な例を示してみたいと思います。相互作用の重要性は化学の世界でも顕著です。たとえば、水は分子量がたった18しかないのにもかかわらず、常温?常圧で液体です。これは水素結合などの分子間相互作用が複数作用しているためです。同程度の分子量を持つメタンは相互作用が極めて弱いため、常温?常圧では気体で、あっという間に飛び散ってしまいます。このように友人?知人と相互に影響を与えることのできるような生き方は皆さんの心を豊かにし、安心と共に様々な刺激を与えてくれます。本学で知り合った友達を大切にすると共に、社会に出てもたくさんの友人?知人を作って下さい。皆さんが学んだこの連合農学研究科は名前の通り3大学が連携して教育?研究を行っています。それぞれに個性の異なる環境を提供し、皆さんをスケールの大きな博士として育てています。農学は基幹の学問であるばかりではなく、人類や地球そのものにとっても非常に重要です。既に危機が迫っている問題、さらにはこれから起こるであろう様々な問題の多くは皆さんが解決すべきものです。私たちの地球を健全に保ち続けるために、これまで学んできたことを活かし、未解決の課題に挑戦することが皆さんに課された使命です。
博士学位を取得し、本学を卒業してからも、真人线上娱乐は皆さんとの間に より強い絆を保ち、お互いを刺激しあえるような関係を今後とも築くことができれば素晴らしいと思います。将来、皆さんが学園祭やホームカミングデーなどの機会に本学に戻ってきたとき、卒業後の活躍ぶりを聞かせて下さい。私たちも皆さんの母校として誇れる「心のふるさと」となれるよう、またいつでも皆さんを支援できるよう努力し続けます。真人线上娱乐の教職員は一丸となって協力し、世界の役に立ち、世界に認知される実力ある大学を目指して努力を続けてまいります。
今後とも同窓会活動やそれぞれの仕事を通して、皆さんと本学との交流が有意義に深まることを願い、本日の学位授与を祝し、皆さんの今後のご健闘?ご活躍を心よりお祈りして、告辞と致します。