2021-10-18 農学部環境資源科学科 伊豆田猛研究室「ケヤキのオゾンの吸収量」

2号館のすぐ横の大きなケヤキの木。
幹の周りに、お弁当箱くらいの大きさの銀色の箱がついていて、そこから線が出ているワン。
ここを通るたびに気になっていたこちらの実験装置は、#農学部 #環境資源科学科の   伊豆田 猛教授の研究室のもの。
学生さんが、チェックしているのを見せてもらったワン。

伊豆田先生の研究室では、植物に対する環境ストレスの影響を研究していて、こちらの木では、1本のケヤキの成木がどのくらい光化学オキシダントの主成分であるオゾンを吸収してくれるか調べているワン。

東西南北に2つずつ、あわせて8つついた銀色の箱の中では、木の幹にセンサーが差し込まれているワン。
このセンサーで、根から吸い上げられた幹の中を流れる水の速さを測ることで、葉っぱの蒸散速度がわかり、気孔がどのくらい開いているかがわかるんだワン。
木は、葉っぱにある気孔からオゾンを吸ってくれるので、オゾンの濃度と気孔の開き具合からオゾンの吸収量が推定できるワン。

伊豆田先生からは、木がPM2.5のブラックカーボン粒子を葉っぱの表面にくっつけてくれることも教えてもらったワン。
年々増える大気汚染物質の問題に、木が役立ってくれるなんて、とってもありがたいワン。
でも、木はオゾンを吸ったり、ブラックカーボン粒子をくっつけたりしても、平気なのかワン?
実は、大気汚染物質は、人間だけでなく、植物にも悪い影響があるワン。
やっぱり、大気汚染物質を減らす取り組みが大事だワン!
今週の金曜日には、大気汚染物質の植物への影響について、紹介するワン。

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